ここでは高山撥より職人としてのお願いをさせていただきます。
“安物買いの銭失い”にならぬ為に
撥に限らず、製品の“良し悪し”を見分ける“目”を養ってください。
(例) 修理依頼
見台5丁入り桐箱(江戸指物師の20年程前の作品)
脚部差し込み口の緩み直し
修理し、添書に今後20年程使用可能
お客様 “私、それまで生きているかしら?”
上記のように、本当に良い製品は長い目で見れば“安い!!”と思います。
技術の継承について
職人の技術継承は、単なる世代継承ではありません。
先代の技術は元より、それを次世代で自分なりに進歩させて、より優れた製品を、お客様と共に発展を目指す。
(例) 業界の長老の話
“我々職人はお客様から求められた仕事以上の物を提供し、お客様はそれ以上の物を要求する。”
“その繰り返しで、常に戦いなんだ”
御尤もだと思います。
私の周りで腕の良い職人が次々と消えていく
後継者不足(賃金が安い...など)・廃業(材料の入手困難)などによって断絶した技術は、一世代50年程度×世代数で取り戻すことは到底無理でしょう。
実に残念な極み、だからこそ“見る目”を養って欲しいのです。
特に撥について、三味線ブームの各奏者(現在60•70歳代の先生方)は、少ない種類の撥で苦労(撥先のシナリ付け等)し、何丁もオシャカ(失敗)を経験している。
上記に当て嵌まる先生に聞くのが一番良い。
良しにつけ悪しきにつけ何事も先生次第です。
“見る目”の継承及び伝播もお願いします。